WEN(ワールドエコロジーネットワーク)について
■ ワールド・エコロジー・ネットワーク(通称:ワールドエコネット)とは
ワールド・エコロジー・ネットワーク(通称:ワールドエコネット)が誕生したのは2001年。
前年の2000年、ウインドファームがブラジルで開催した「国際有機コーヒーフェアトレード会議」を機に有志が集まり、“有機コーヒー生産地が抱える問題に、生産者さんともっと一緒に取り組んでいこう!”という思いで発足した任意団体です。
当初は主にフェアトレードの普及や生産地への支援に取り組んでいましたが、活動する中で、地球全体の大きな枠で広く考え、さまざまな人たちと共に取り組む必要性があることを強く感じるようになりました。
そこで現在は、これまでの活動に加え、地球環境を守り、社会問題を解決するために、情報発信やプロジェクトを立ち上げる他、コーヒー生産地以外の国々や国内でこうした問題に取り組む団体の支援も行うべく、取り組んでいます。
■ わたしたちが目指すもの
豊かな自然といのちあふれる美しい地球。
しかし私たち人間は今、目先の欲に囚われて、しあわせの土台であるこの地球の生態系を破壊し、社会的には貧困といった問題を生んでいます。
母なる地球と自然に対する感謝の気持ちを取り戻し、自然の破壊や汚染をくい止め、傷ついた生態系を回復させ、そして、子どもたちや未来世代の健やかな命をこれ以上脅かすことのない持続可能な社会をつくることを目指します。
■ 主な活動
- フェアトレードの推進及びフェアトレードの生産地、生産者の環境・社会問題解決に向けた取り組みと支援
- 国内外における環境保護活動(森林保全、多様性保持、生態系保護のための活動)
主な活動:森林農法(アグロフォレストリー)を広める取り組み
森を守る森林農法(アグロフォレストリー)とは:森を残したまま、その中にコーヒーを始めさまざまな果樹や作物を植えていく栽培方法。多様な動植物が暮らすアグロフォレストリーの森は、生物多様性が非常に豊かであるため、豊かな土壌が保たれ、病害虫の影響も受けにくく、農薬や化学肥料を使用せずともコーヒーを育てることができる。
さまざまな作物を栽培するため、コーヒーのみならず、数えきれないほど多くのものを得ることができる。森を守り、森を作るアグロフォレストリーは、地域の持続可能な暮らしを守るとともに、危機的状況にある地球温暖化を防止するためにも重要な取り組みと言える。
- 社会的企業や環境・社会問題へ取り組むNGOの支援
- 持続可能でスローな社会づくりのための啓発活動・情報発信
- 上記の事に関連したイベントの開催
■これまでの主な活動
2001年 | ・ワールド・エコロジー・ネットワーク 発足 ・フィエスタ・エクアドル(ナマケモノ倶楽部主催)開催における協力 |
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2002年 | ・カナダの環境活動家セヴァン・スズキの「RORツアー2012」(共催) ・エクアドルにおける有機コーヒーフェアトレード会議(共催) |
2003年 | ・「RORキャンペーン2003」 セヴァン・スズキ熊本講演会(共催) ・メキシコよりパトリシア・モゲル氏(生物学者)、アルバロ・アギラル=アヨン氏(有機コーヒー生産者グループトセパン協同組合)を招聘して全国各地で講演会及びイベント(共催) 2004年 ・イラク医療支援のため支援Tシャツを制作・販売 |
2006年 | ・メキシコ・トセパン協同組合へのエコツアー実施へPR協力 |
2007年 | ・ハチドリキャンペーン2007 「セヴァン・スズキジャパンツアー」福岡講演会(共催) |
2008年 | エクアドルよりアウキ郡知事(エクアドル コタカチ郡)、カルロス・ソリージャ氏(環境保護団体 デコイン)を招聘した講演・対談イベント(共催) |
2011年 | ・「いのちの映画祭」(協力) |
2014年 | ・「セヴァン・スズキ全国ツアー2014 Love is the Movemen! 」(広報、イベント出展の協力) ・エクアドル インタグ地区フニン村における森林保全活動を行う住民グループ (ハビエル・ラミレス氏)への支援呼びかけ運動(現地へ寄付) ・レオナルド・ドゥラン氏(トセパン協同組合)の「アグロフォレストリー全国キャンペーンツアー2014」を開催(共催) |
2015年 | ・エコプロダクツ展出展 |
2016年 | ・セヴァン・スズキの「Be the Changeツアー2016」(福岡・北九州講演会を共催) ・エコプロダクツ展出展 |
2017年 | ・メキシコ中部地震被災地に対するトセパン協同組合による支援プロジェクトへの協力を開始 現地の状況に関する情報提供、支援呼びかけ運動、古本募金「きしゃぽん」を利用した寄付を開始(2018年、2020年に現地へ寄付) |
2018年 | ・トセパン協同組合の支援受入れ窓口である「トセパン基金」を通し、組合の活動に対する恒常的な支援を開始(古本募金も継続) ・メキシコの生態学者パトリシア・モゲルさんの福岡、熊本におけるイベント開催への協力 |
2019年 | ・メキシコの生態学者パトリシア・モゲルさんの熊本におけるイベント開催への協力 |
2020年 | ・グアテマラのハリケーン被害に伴うフェセグ協同組合への支援を開始 |
■ 団体概要
- 団体名:ワールド・エコロジー・ネットワーク
- 設立: 2001年
- 代表: 服部 祐充子
- 事務局長: 岩見 知代子
- 事務局: 服部 優里
- 運営委員: 中村 隆市、井上 智晴、澤田 知帆、中村 拓平
■ 連絡先
〒807-0052
福岡県遠賀郡水巻町下二西3-7-16
ウインドファーム内
ワールド・エコロジー・ネットワーク事務局
TEL:093-202-0081 FAX:093-201-8382
E-mail: wen[a]windfarm.co.jp
※迷惑メール防止のため、@を[a]としています。
■ 寄付をする
ワールド・エコロジー・ネットワークの活動は、ご支援いただく皆さまからのご寄附によって支えられています。
いただいたご支援は、生産地(生産者)の環境保全活動や社会問題への取り組みに使わせていただく他、それに関連したイベント開催などに使わせていただきます。
2017年4月現在、ご寄附は、メキシコ トセパン協同組合の「トセパン基金」への支援に使わせていただいています。
ぜひよろしくお願いいたします。
1.郵便局から
お近くの郵便局にて「払込取扱票」に必要事項をご記入いただき、お振込みください。
口座番号: 01750―7―93698
口座名: ワールド・エコロジー・ネットワーク
2.いらなくなった古本、DVDで
「古本募金きしゃぽん」を通し、いらなくなった古本やDVDで募金が出来ます。

申込書のダウンロードはこちら。
(クリックするとPDFファイルが開きます)
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ご寄付いただく際には、お手数ですが必ず下記の情報をメールでお伝えください。wen[a]windfarm.co.jp
1、ご寄付いただいた方のお名前 2、寄付物品の発送日(もしくは集荷日)
ご不明な点やご質問がありましたら、上記メールアドレスまでお願いいたします。
トセパン基金について

- ナワット語の教科書作成費
- 給食費
- 通学費の補助(組合員の暮らす地域が広く、歩いて通えない子どもたちがいるため)
トセパン基金の成り立ち
トセパン協同組合(以下トセパン)は、先住民ナワット族が中心となって結成されました。
森を守りながら有機コーヒーを育て、森を破壊する鉱山開発や貧困の問題に立ち向かってきたのです。
その中で、「子どもたちに先住民としての自尊心が育たなければ先住民のコミュニティは荒廃してしまう」との強い危機感から、子どもたちの教育にも力を注いできました。
組合の中にいる大工や木工職人が協力して校舎や遊具を手作りするなど、独自の力で、まず2006年に幼稚園が、続いて2008年に小学校が開校しました。現在は中学校も出来ています。